2015年9月22日火曜日

小布施堂 朱雀 @小布施


朝に予約したチケットを持って小布施堂さんへ向かう。


9月中旬から1ヶ月だけ販売し、1日限定400個の朱雀は売り切れ。スムーズに案内してもらった。


靴を脱ぎ座敷に上がると、他の席には長い待ち時間を共にした方々の顔がある。


しばし待ち、お盆で提供される。


迫力の大きさ、そして細く自然な色あいの栗


箸とスプーンがお盆に置かれていて、この細い栗餡をつまむとまるで蕎麦のようにハリを保ちながら、しなる。


糸状の栗餡は、栗の実そのもので、渋皮や焼いた香ばしさなどはなく、中央の無垢な栗の風味そのもの。和風の栗菓子で、茶会の上品さと素朴さの中間やや上品寄り。中央にはねっとりした舌触りの甘味がしっかりとした黄金色の餡がある。細い糸状の餡の見た目と大きさのインパクトがあり、素材の味も素直に出ているところが特徴だと思います。大きいが故にお腹一杯になり十分に満足しきるので、あともう少し食べたいなという感覚がなかった。


こちらはお店裏で調理を待つ栗。つやつやしている。

比較するものでもないが栗菓子だと、すやさんの栗きんとんの方が栗の旨みが凝縮されていて上品にまとまっているので好み。洋風なケーキも入れるとブルゴーニュワインを彷彿させるエレガントなユージアジキさんのモンブラン各種、そして何十奏かの栗のハーモニーを楽しめ和風な心地よさもあるナッシュカッツェさんのモンブランの方が好みです。


食後の腹ごなしに北斎館へ。版画はなく肉筆画が数枚展示されており、人物や龍の絵画は動きは表現されてない。そのため、ある時点を切り取った絵になっているが、人物や龍が「生きている」と思わせる凄さがある。ゴッホのような動きや意思の訴えではなく、人が静止していながら「生」を感じられるところがゴッホとタイプは異なるが同様にすごい。

感動したところで、またぶらぶらと小布施の町を散策します。